『ロードマークス』 ロジャー・ゼラズニイ 遠山峻征訳 サンリオSF文庫

ロードマークス (1981年) (サンリオSF文庫)作者: ロジャー・ゼラズニイ,遠山峻征出版社/メーカー: サンリオ発売日: 1981/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る読み始めて50ページ目ぐらいまではほんとに何をしているのか読み取れなかった。…

 『イングランド・イングランド』 ジュリアン・バーンズ 古草秀子訳 東京創元社

イングランド・イングランド (海外文学セレクション)作者: ジュリアン・バーンズ,古草秀子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見る 3部構成となっており、1部と…

 わたくしごときが申し上げる事もございません。

只今はジュリアン・バーンズの『イングランド・イングランド』を読んでおります。今日中には読み終わり、明日には感想を書くことになると思います。 突然ですが4月から働く事になりまして、その研修として6月までの2ヶ月間は東京に隔離されることになりまし…

 戸惑い、足踏み。

油断しているとまったく感想を書かなくなってしまう。何日もかけて読んだ作品があんまりおもしろくなかった場合、自分がいかに楽しめなかったということを書けばよいのだろうが、その作業をするのは恐らくしんどいと推測されるのでうっちゃってしまう、する…

 10月後半なにを読んだか

前半はSFの傑作ばっかり読んでいたせいか後半はSFをほとんど読まなかったなあ。後半読んだSFは『夜の翼』と『時空の支配者』のニ作品のみ。『時空の支配者』はおもしろかったんだけど『夜の翼』はいけすかない話だった。なにが贖罪だぜまったく。それ…

 『遠まわりする雛』 米澤穂信 角川書店

遠まわりする雛作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 148回この商品を含むブログ (251件) を見る古典部4人のメンバーの中では僕は福部里志が一番好きだ。もしかしたら全小説のキャラクターの中でも…

 『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ 土屋政雄訳 早川書房

わたしを離さないで作者: カズオイシグロ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04/22メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 568回この商品を含むブログ (547件) を見る 生きていればいるぶんだけ後悔は増えていく。生きているということはつまりなにかを選…

 『彼らはSW19からやってきた』 ナイジェル・ウィリアムズ 高儀進訳 早川書房

彼らはSW19からやってきた (リヴァーサイド・プレス)作者: ナイジェルウィリアムズ,Nigel Williams,高儀進出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1993/12/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 抱腹絶倒のコミックノベルと思って…

 『双生児』 クリストファー・プリースト 古沢嘉通訳 早川書房

双生児 (プラチナ・ファンタジイ)作者: クリストファープリースト,Christopher Priest,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 120回この商品を含むブログ (108件) を見る お金がないという理由で買う事がで…

 『ブラッド・ミュージック』 グレッグ・ベア 小川隆訳 ハヤカワ文庫SF

ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグ・ベア,小川隆出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1987/03/11メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 227回この商品を含むブログ (87件) を見る まずあらすじ。研究所に勤めるヴァージル・ウラムはバイオロ…

 『恋人たち』 フィリップ・ホセ・ファーマー 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF

恋人たち (ハヤカワ文庫 SF 378)作者: フィリップ・ホセ・ファーマー,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1980/02/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (23件) を見る 読む前の知識として、性を題材にしたショッキングな内…

 『フィーヴァードリーム』 ジョージ・R・R・マーティン 増田まもる訳 創元推理文庫

フィーヴァードリーム〈上〉 (創元ノヴェルズ)作者: ジョージ・R・R・マーティン,George R. R. Martin,増田まもる出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1990/10/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 199回この商品を含むブログ (37件) を見るフィーヴァード…

 『ドリーム・マシン』 クリストファー・プリースト 中村保男訳 創元SF文庫

ドリーム・マシン (創元SF文庫)作者: クリストファー・プリースト,中村保男出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1979/07メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (20件) を見る今周りで起こっている事が夢か現実かなんてことは哲学的にはおもしろ…

 ようやく日記再開できそうです。

来年からの勤め先も決まったのでようやく日記を書く時間がとれそうです。これからも昔のSFを地道に読んでいくつもりですのでどうかよろしくお願いします。 というわけで今はクリストファー・プリーストの『ドリームマシン』を読んでいる。話がなかなか進ま…

 おひさしぶりです

おひさしぶりです、snowbirdsです、お元気でしょうか。 10月1日から環境が変わりまして、なかなか日記を書く時間を捻出することができず、一ヵ月半の放置とあいなってしまったわけであります。 見通しとしましては、今から約1年ほどはあまり時間が取れな…

 『グラックの卵』 ハーヴェイ・ジェイコブス他 浅倉久志編訳 国書刊行会

国書刊行会の叢書〈未来の文学〉のアンソロジー2作品目。今年出版される予定の本の中で最も期待していた、ユーモアSFを集めたアンソロジーである。編者あとがきによると40年代から年代順にユーモアSFを並べ、ジャンルの進化の跡をたどれるようにした…

 『遠い女』 フリオ・コルタサル他 木村榮一編 木村榮一/井上義一/入谷芳孝訳 国書刊行会

ラテンアメリカアンソロジー3冊目。収録作家をみてみると、『美しい水死人』とけっこう重なっている。だからといって同じような作品を書いていないところが短編小説のおもしろいところだと思う。深く吟味していけば共通の素材なりテーマなりを見出すことが…

 『アルゼンチン短篇集』 コルタサル他 内田吉彦訳 国書刊行会

引き続きラテンアメリカ文学の短篇集を読もうと思って選んだ。バベルの図書館という叢書であり、それもあってかボルヘスが編纂と序文を担当している。その序文と、前に読んだ『美しい水死人』、今読んでいる『遠い女』のあとがきを読んでいると、ポーの影響…

 『美しい水死人』 ガルシア=マルケスほか 木村榮一ほか訳 福武文庫

夏の夜長にはラテンアメリカ文学がぴったりだろうと思って、とっつきやすそうなアンソロジーから読んでみることにした。 ラテンアメリカと一括りにしてあるけれど、「犬が鳴いていないか」のようなリアリズム小説から、「羽根枕」のホラー、「水に浮かんだ家…

 森見登美彦 『太陽の塔』 新潮文庫

大学生の本分は勉強なのだが、本当にまじめにはげんでいる人間というのはあまりいないと思う。少なくともぼくの周りにはいなかった。類は友を呼ぶという言葉があるがここでは忘れることにしよう。勉強にはげまないでなにをするか?それはひとそれぞれだ。サ…

 チャールズ・ストロス 金子浩訳 『シンギュラリティ・スカイ』 ハヤカワ文庫SF

SFマガジン2005年12月号はニュー・スペースオペラ特集であったが、その解説の中で「ニュー」というのは、シンギュラリティ以降の世界を扱ったものと筆者は答えてることにしているようだ。じゃあシンギュラリティとはなんだろうと『シンギュラリティ…

 読んでも書かず

ワールドカップを見ていた影響で、感想をさっぱり書いていない。感想を書く予定もない国書刊行会の世界探偵小説全集を読んでいるせいもあるのだけれど。あと感想を書いてないけれど、ゆっくりとSFマガジンは読み続けています。今1966年六月号を読んでお…

 ワールドカップ閉幕

1ヶ月におよぶワールドカップも終了。日本代表はごにょごにょであったよ。課題を把握して、4年後にもっと熱くなれる試合を見せて欲しい。 優勝すると予想したポルトガル代表は4位。がんばっていたと思うけど、フランスとの試合ではついてなかった。決勝ト…

 ワールドカップ開幕

予想しておきます。優勝:ポルトガル 得点王:パウレタ この大会で優勝できないとポルトガルは多分20年は優勝できないんじゃないかと思うのでほんとに頑張って欲しい。ワールドカップ8番目の優勝国になるんだ!

 三崎亜記 『バスジャック』 集英社

バスという単語で連想するのは嘔吐である、いや嘔吐なんて哲学的な言葉じゃなく、もっと汚らしい言葉のほうがあっている。つまりゲロだ、これがいい。というわけでやり直そう。 バスという単語で連想するのはゲロである。過去を振り返ってみて人がゲロを吐く…

[感想」 ジェフリー・A・ランディス 小野田和子訳 『火星縦断』 ハヤカワ文庫SF

サバイバルを描くのに必要なものはなんだろうか?色々とありそうだけれど、重要なことは、周囲の環境を的確に細部まで描くこと、だと思う。サバイバルを強いられるということは当然普段の生活環境とは違うため、精確に描いてくれないと何が問題になってくる…

[感想」 ウィル・セルフ 安原和見訳 『元気なぼくらの元気なおもちゃ』 河出書房新社

「尺度」のような作品を期待して読み始めたけれど、ちょっと違っていたなあと思う。でも短篇集としてよくできた作品が収められていて、不満は全くない。他の長篇や短篇集が訳されたら良いなあと思うけど、されないだろうなあ。それでは個々の短編の感想にう…

[感想」 ハニフ・クレイシ他 柴田元幸訳 『イギリス新鋭作家短篇選』 新潮社

イギリス新鋭作家(といっても刊行された1995年時において)の短篇が5篇収録されているが、とにかくウィル・セルフ「尺度(スケール)」である。 この短篇を評価できない人とも友達になれると思うけど、好きだという人間とはとても話の合う、良い友達に…

[感想」テリー・ビッスン 中村融訳 『赤い惑星への航海』 ハヤカワ文庫

テリー・ビッスンの、人類初の有人火星飛行を題材にした、正統的なハードSF。ビッスンらしく、NASAが売却されていたりと、風刺的な部分もちらほら見られる。 ビッスンらしさは、より細かい部分にもちりばめられている。本文にはいってから2ページ目には、『世…

 黄金週間

ゴールデンフリースを身にまとったゴールデンエイジであるゴールデンマンが、黄金の船に乗り黄金の螺旋を描きながら黄金と太陽の黄金の林檎を手に入れた。