つまみ食いは密の味

せっせと読んでいく。何ページ読んだのかわからなくなったが、後残り3編だ。2日もかからないくらいで読み終えられるだろう。せっせと作業は少し疲れたので今読みたいと思うのを選んで読んだ。そうして選ばれたのが⑥に収録のテリー・ビッスン「平ら山を越えて」。これは楽しかった。時間を忘れて読みふけった。この作品は壮大でも、傑作でもないと思う。けれど、自分という鋳型にぴったりとはまる作品であったと思う。登場人物の何気ない語り、またその文体などがしっくりくる。だから、無駄なバイアスをかけられる事なく感情が伝わってくる。テリー・ビッスンの作品をもっともっと読みたいと思う。こう思わされたと言う事は、このアンソロジーは僕にとって重要なものであるんだと思う。自分が何を好きかを確認させてくれるものであるから。