2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ダン・シモンズ 嶋田洋一訳 『愛死』 角川文庫

ハイぺリオン四部作で有名なダン・シモンズの中編集。 この本、おやっと思うことに著者自らあとがきで作品について述べている。解説者や訳者が行うのは翻訳書では普通のことだけれど、珍しいなあと思う。おかげで感想が書きにくいが、何か新味をみつけていこ…

J・ダン&G・ドゾワ/編 深町眞理子ほか/訳 『魔法の猫』 扶桑社ミステリー文庫

タイトルどおり、猫が活躍する小説ばかりを集めたアンソロジーである。活躍するといっても脇役で、単に作品に彩りを添えるために猫が出てくるのではなく、猫がプロット上必要不可欠な作品に限られている。活躍するといっても、ほほえましいものではなく、元…