2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

[感想」スワヴォーミル・ムロージェック 長谷見一雄・吉上昭三・沼野充義・西成彦訳 『象』 国書刊行会

2006年には世界規模のスポーツイベントが多く開かれる。今トリノで行われている冬季オリンピック、野球の国際大会であるワールドベースボールクラシック、日本で開催されるバスケットボール世界選手権などなど。しかし一番はなんといってもドイツで行わ…

[感想]ノーマン・スピンラッド 荒俣宏訳 『鉄の夢』 ハヤカワ文庫SF

最近読む本が1960年代後半から70年代前半に集中している。この時期の本を集中して読もうとしているわけではなく、読み終わった後に初出を調べていると偶然にそうなっているのだ。 『鉄の夢』も1972年に書かれた作品なのだが、この作品はおもしろく…

[感想]アイザック・アシモフ編 『世界SF大賞傑作選5』 講談社文庫 

本書には、1970年度のヒューゴー賞長中編部門、1971年度のヒューゴー賞長中編部門、短編部門の受賞作が収録されている。それではさっそく個々の作品の感想に移る。 フリッツ・ライバー「影の船」 一つの文だけで、それまでの世界の見え方が変わって…

[感想]アイザック・アシモフ編 『世界SF大賞傑作選4』 講談社文庫 

世の中には様々な賞があるが、海外SFの世界もその例外ではない。その中で双璧を成すのがヒューゴー賞とネビュラ賞である。ヒューゴー賞は世界SF大会参加のSFファン投票でされる。日本の星雲賞と同じですね。全然関係ないんだけど星雲というのがnebula…