2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

[感想]G・ガルシア=マルケス 鼓直・木村榮一訳 『エレンディラ』 ちくま文庫

解説と、魚が降ってくるエピソードで、マジックリアリズムがなんとなくわかった。しかしこんな話を読むときはやっぱり哄笑で良いんですね。長いのも読みたくなったので『百年の孤独』も読もう。

スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳 『バーナム博物館』 白水uブックス

普段読まないようなジャンルの本を読むと、いつにもまして本を読むスピードが遅くなってびっくりしますね。SF読んでいても、がっかりするぐらい遅いのに、それ以上に遅くなるとは思わなかったなあ。 『バーナム博物館』はゆっくり読むべき本であると思ってい…

エリック・マコーマック 増田まもる訳 『パラダイス・モーテル』 東京創元社

『隠し部屋を査察して』の文章を直したい、とても直したい。でもこれは直さずにおこう、とても悲しいことだけれど。 別に投げつける必要なんてない。げはげは笑えばいい、難しいことなんか考えなくてもいい、だってもっとわかりやすい文章で解説に書いてある…

エリック・マコーマック 増田まもる訳 『隠し部屋を査察して』 東京創元社

カナダの奇人、エリック・マコーマックの短編集。アイデアは奇想、というよりも変態ですね。僕は変な話が書かれているとそれだけで満足してしまうのですけれど、おかげでとても楽しめました。なんでそんな事を考えるんだろうと呆然としてしまいます。アイデ…

ハーラン・エリスン編 伊藤典夫・他訳 『危険なヴィジョン1』 ハヤカワ文庫SF

先に作品の方から。本書には八編の作品が収録されています。平均点は高いほうで、六編は楽しんで読むことができました。あとの二編は楽しくなかったのですが、これは半分僕の方に問題があるので何とも言えないですね。題材に興味を感じなかっただけですので。…

ポール・J・マコーリイ 嶋田洋一訳 『フェアリイ・ランド』 ハヤカワ文庫SF

うん、なかなかにおもしろかった。昨年出版されたマコーリイの処女長編『4000億の星の群れ』はさっぱり楽しくなかったし、ぶあつい本なのでびくびくしながら読み始めたのですが、杞憂だったようです。 なんといっても作中内のイメージが素晴らしかったで…

ジョナサン・レセム 浅倉久志訳 『銃、ときどき音楽』 早川書房

家電の次は動物だと思い、軽い気持ちで読み出したけれど、少し思っていたのとは違いました。 舞台となるのは、〈カルマ〉というポイントによって管理されている近未来のサンフランシスコ。このポイントが無くなってしまうと冷凍処置されることになってしまう…

マイケル・マーシャル・スミス 嶋田洋一訳 『ワン・オヴ・アス』 ソニーマガジンズ

2006年が始まって10日経ちましたが、僕の2006年ベストはもう決まりました。『ワン・オヴ・アス』です。他にとてもおもしろいのが出てくる可能性もありますが、その場合も別枠で1位に輝く事は間違いありません。 ベストといっても、話自体でそうな…

あけましておめでとうございます、って遅すぎますよね、すいません。 大晦日から『一角獣をさがせ!』を読みつつ年を越しました。本を買った8月ぐらいから計画していたことなので満足、面白い話だったのでより満足です。変なキャラクターが多く出てきて良か…