2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

[感想」 ハニフ・クレイシ他 柴田元幸訳 『イギリス新鋭作家短篇選』 新潮社

イギリス新鋭作家(といっても刊行された1995年時において)の短篇が5篇収録されているが、とにかくウィル・セルフ「尺度(スケール)」である。 この短篇を評価できない人とも友達になれると思うけど、好きだという人間とはとても話の合う、良い友達に…

[感想」テリー・ビッスン 中村融訳 『赤い惑星への航海』 ハヤカワ文庫

テリー・ビッスンの、人類初の有人火星飛行を題材にした、正統的なハードSF。ビッスンらしく、NASAが売却されていたりと、風刺的な部分もちらほら見られる。 ビッスンらしさは、より細かい部分にもちりばめられている。本文にはいってから2ページ目には、『世…

 黄金週間

ゴールデンフリースを身にまとったゴールデンエイジであるゴールデンマンが、黄金の船に乗り黄金の螺旋を描きながら黄金と太陽の黄金の林檎を手に入れた。

[感想」イアン・マキューアン 宮脇孝雄訳 『最初の恋、最後の儀式』 早川書房

いきなりだけれど感想の書きだしというものにはいつも悩まされる。どう切り出してよいやら考えこんでしまう。なにもまえふりを置かず自分が思ったことをだらだら書きつらねられば問題はないのだが、自分で書いていて唐突な印象を拭いきれない。それであれこ…

SFマガジンその後4冊読んだのですが、感想を書く気力が湧いてきませんでした。もっとのんびり読んでいくことにします。SFマガジンを読まず、4月は多く本を読んだほうなのだけれど、特におもしろかった本の感想を書きます。