2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

イアン・ワトスン 『スローバード』 ハヤカワSF文庫

というわけでイアン・ワトスンの傑作短編集、『スローバード』。 序文にこんなことを書いています。 「アイデアやイメージを、ばかばかしさの論理的な執着点まで徹底的につきつめている。」 これは「大西洋横断大遠泳」という作品について語っているのですが…

イアン・ワトスン 『存在の書』 創元SF文庫

うん、なんか第3部は『宇宙消失』を思い起こしますなあ。 しかしゴッドマインドもワームもなんだったかよくわからん。 多分とはというのはあるけど自信無い。 円環構造の神話創造の話だったのかな。僕は『川の書』のようなサイエンスファンタジーよりも、難…

イアン・ワトスン 『星の書』 創元SF文庫

というわけで、黒き流れ3部作の2作目、『星の書』。 1作目の「川の書」が文字通り東西を分断する川の流れる、どこともわからない星を舞台にしていたけれど、今作では魂綱を通じてエーデンなんて聞いたような聞いたような星(というか地域)を舞台に中盤以…

昨日テレビで放送していた「マトリックス」を見た。 やっぱりキアヌ・リーブスの「くいっ、くいっ」という手の動きが最高。

イアン・ワトスン 『川の書』 創元SF文庫

本を読むということの一番の醍醐味は、現実の世界を忘れさせてくれることだと思う。剣と魔法のファンタジー、手に汗握るサスペンス、共感や後悔の感情を呼び覚ます恋愛小説、などそれぞれの個人にぴったりの形式を持っているはずだ。僕にとってのその形式は…