2006-01-01から1年間の記事一覧

ハーラン・エリスン編 伊藤典夫・他訳 『危険なヴィジョン1』 ハヤカワ文庫SF

先に作品の方から。本書には八編の作品が収録されています。平均点は高いほうで、六編は楽しんで読むことができました。あとの二編は楽しくなかったのですが、これは半分僕の方に問題があるので何とも言えないですね。題材に興味を感じなかっただけですので。…

ポール・J・マコーリイ 嶋田洋一訳 『フェアリイ・ランド』 ハヤカワ文庫SF

うん、なかなかにおもしろかった。昨年出版されたマコーリイの処女長編『4000億の星の群れ』はさっぱり楽しくなかったし、ぶあつい本なのでびくびくしながら読み始めたのですが、杞憂だったようです。 なんといっても作中内のイメージが素晴らしかったで…

ジョナサン・レセム 浅倉久志訳 『銃、ときどき音楽』 早川書房

家電の次は動物だと思い、軽い気持ちで読み出したけれど、少し思っていたのとは違いました。 舞台となるのは、〈カルマ〉というポイントによって管理されている近未来のサンフランシスコ。このポイントが無くなってしまうと冷凍処置されることになってしまう…

マイケル・マーシャル・スミス 嶋田洋一訳 『ワン・オヴ・アス』 ソニーマガジンズ

2006年が始まって10日経ちましたが、僕の2006年ベストはもう決まりました。『ワン・オヴ・アス』です。他にとてもおもしろいのが出てくる可能性もありますが、その場合も別枠で1位に輝く事は間違いありません。 ベストといっても、話自体でそうな…

あけましておめでとうございます、って遅すぎますよね、すいません。 大晦日から『一角獣をさがせ!』を読みつつ年を越しました。本を買った8月ぐらいから計画していたことなので満足、面白い話だったのでより満足です。変なキャラクターが多く出てきて良か…